広く浅く狭く深く

この世はでっかい宝島!

しのぶ思いを振袖に、舞妓さん体験した話

あるとき「舞妓さんに変身してみたい」と友達から言われました。
私はその時既に5、6回は京都に遊びに行ってたけど、変身はした事はありませんでした。
どちらかというと変身するより本物の舞妓さんへの憧れが強かったからか。
いち芸舞妓ファンとしては、ネット広告で見る化粧の濃すぎるピエロみたいな舞妓は遠慮したいし、引き着も「え?」って言うような衣装を着るのは着物好き、芸舞妓好きとしてプライドが許さないので、ネットの奥深くまで調べた結果、評判の良かった「華陽」というお店で変身することになりました。
宿泊予定地の四条大宮から歩いて5分ほどだったかな。
華陽 〜京都で舞妓変身〜
感じのいいスタッフさんが迎えてくれました。
鬢づけ油を薄く伸ばしてお化粧してくれます。お相撲さんの鬢づけ油とは種類が違うらしい。ここの白粉は白過ぎないのがポイントだそうで。
その間に友達は髪結いを。鬢の部分と前髪は地毛を使うので、電熱器で熱せられた鏝で髪のクセをカチカチと取っていきます。電気のアイロンは使わないんですよね、すごいな。
友達は年少舞妓の割れしのぶという髷、私は年長舞妓さんのおふくという髷にしてもらいました。
その舞妓さんの経験年数によって簪の種類も違ってきます。年少さんは向かって右にぶらぶらの簪が挿してあるのでわかりやすい。
そのあとは着付けを。普通の着物とは違う点がたくさん。まず肌襦袢の襟にも既に衿芯が入ってる。真っ赤な長襦袢を着たら、その上に独立した固ーい半衿を装着。半襟も、お姉さん舞妓になるに連れて白い刺繍の範囲が広くなります。その上から引き着を着て、舞妓さんの象徴でもあるだらりの帯を締めます。
私が着た引き着はプラス料金でしたが、即決。
なんと白生地から図案を描いてもらい、別誂で作ってもらったそうです。紫地に金箔!このときは10月だったので、簪は大輪の菊。

こんな感じです。
すごくずっしりした生地。お店の方曰く、「染料が沢山入ってるから重いんですよ」と。なるほど。
準備が終わったら、1時間観光に行くことができました。祇園新橋まで、タクシーにスタッフさんが同乗してくれます。タクシー代は込み!

祇園新橋に来ました。

巽橋とか、辰巳神社とか、かにかくに碑などがある、いかにも京都っぽいスポット。
他にも芸舞妓変身してる方々が数組、結婚式の写真を撮ってる方が2組はいました。外国人観光客も写真撮りまくり。ニセモノで申し訳ない。


ここは置屋さんやお茶屋さんが軒を連ねる通り。夜はさぞかし賑やかなんだろうな。
友達もプラス料金引き着。丸にいろんな文様がかわいい!妹舞妓さんぽい雰囲気。


写真を撮るときにも舞妓さんは決まりがあるらしい。斜めに向けた体の外側にあたる足を前に来るように出す。上の写真だとこんな感じ↑
同行したスタッフさんが写真映えするとこに連れてってくれて、はいここで止まって!振り返って!はい一人ずつ行きます!みたいに仕切ってくれてバシバシ撮ってくれました。笑

いつのまにか到着したタクシーに乗り込み、お店へ帰ったらまた撮影!そのあとはお互い好きなようにポーズ取って撮り合ったりして、「そろそろ頭が重い」ってなったとこでお着替えしました。

いくらインスタでかわいい舞妓さんを愛でても、体験してみないと分からないことが沢山あるなぁとこの歳になってしみじみ感じました。
体験+1時間観光+衣装追加料金で確か16000円だったかな。
観光は3時間まで行けた気がします。
詳しくはHPをチェックしてみてください(^^)
9時ごろ入店して、終わったのは11時過ぎくらいだったと思うので、京都旅行の際は組み込んでみても楽しいと思います。

このあと私たちはさっきまでいた祇園に繰り出し、昼から般若湯(という名のアルコール達)を煽りに行きました。
それはまた別の記事で書きたいと思います。