広く浅く狭く深く

この世はでっかい宝島!

リスベット・サランデルが私の中の中学2年生を刺激する。

「ミレニアム」という小説をご存知ですか?
もしくは「ドラゴンタトゥーの女」というタイトルのハリウッド映画。

これ、見たことありませんか?もう7年前の映画らしいです

「ミレニアム」というのはスウェーデンのジャーナリストであり作家のスティーグ・ラーソンが書いたミステリーサスペンス小説です。
三部からなる小説ですが、実は十部までの構想がラーソン氏にはあったようです。が、志半ばでラーソン氏は亡くなってしまいます。
スウェーデン版は三部まで映画化済み、ハリウッド版は一部のみ映画化しています。(権利の問題で続編は監督もキャストも総入れ替え…)
こんな記事書くのに、私はハリウッド版「ドラゴンタトゥーの女」しか観てませんすみません。

先日図書館をぶらぶらしてたら偶然原作が目について、なんとなく借りてみたら原作の持つストーリー性の高さ、キャラクターの個性に改めて感服し、夢中になりました。

リスベット・サランデルはそんな「ミレニアム」シリーズのヒロインです。
ヒロインって言ってもしずかちゃん的な感じでも不二子ちゃん的な感じでもありません。



ダ、ダークサイド寄り〜〜!!

耳はもちろん眉、唇、鼻にもふんだんにピアスがあしらわれております。
あとはタトゥーが首のスズメバチ、背中の大きなドラゴン、他にもちらほらと。
眉毛も脱色してます。
このハリウッド版リスベットのルーニー・マーラのビジュアルがすっごく好み。まずここから入ってるからなんですが。

リスベットの交通手段、バイク。
原作ではカワサキの125ccでしたが、映画ではホンダCB350に。かっこいいです。ちょっと中免取りに行こうかなと思ったくらいには影響受けた。

服は殆ど黒ずくめ。細身の黒いパンツにバンT、ブーツという出で立ちが様になる。
もうこの時点で「私、中学生じゃなくてよかったぁ…」って思います。多分中学生だったら眉毛全部剃るか脱色してただろうし。顔にピアスを開けたりタトゥーを彫るのは難しいからフェイクのピアスとタトゥーシールをサン宝石か何かで入手して、全身に着ける生活が始まっていた筈です。リスベットとの出会いが大人になってからで良かった……黒歴史がびっくりするほど暗黒になるとこでした。

でも表面だけ真似しようとしてもただのKERAっ子で終わりですよ。その程度なら原宿に沢山居た。(今もいるかも)
リスベットには突出した才能が沢山あります。
世界的にも有能なハッカーであり、映像記憶能力があり一度見たものはすぐに覚えられ、語学も堪能(訛りまでつけられる)と、とことん頭がキレッキレです。
それでいて感情を表に出さず、クール。過去にも沢山の問題を抱えていて、人間関係の構築が出来ない。そこには彼女の家庭での問題も多分にあるのでした。

もうこの時点で私の中の中学生もだいぶ落ち着いてきた。まず人種も違うしね。

ハリウッド版「ドラゴンタトゥーの女」で彼女は「父親の全身の80%を焼いた」と告白してます。それは第2部「火と戯れる女」に繋がる話ですが。
ネタバレにならない程度に書くと父親はGRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)の出身。wikiなんかではKGB(ソ連保安国家委員会)って書かれてるけど違うみたい。リスベットの性格、抱えてる問題は殆ど父ちゃんせいで引き起こされたもの。
果たしてリスベットに平穏な生活は訪れるのか!?!?!?


さて、「ミレニアム」っていうのは作中に登場する雑誌の名前です。
経済社会に斬り込んでいく気骨のある雑誌で、発行責任者でありジャーナリストであるミカエル・ブルムクヴィストが主人公。多分、主人公。
このミカエルがある事件を解決するために出会ったのがリスベット・サランデルなのでした。
ミカエル、40代半ばだけど性に超奔放。
共同発行責任者のエリカ・ベルジェと20年位ずっと体の関係があってそのことで自らの家庭は崩壊。ていうかそんな奴は家庭作るなって話ですが。
エリカとも寝るし、その事件解決のために働いてる時にも関係者と寝るし、リスベットとも寝るし、第2部で新たに経営役員に加わったメンバーとも寝るし、とにかく色んな女と寝る。寝るの好き。
まぁ、中の人、ダニエル・クレイグだし。ジェームズ・ボンドの時もよく寝てるし。

ドラゴンタトゥーの女」のラストはそんなミカエルに好意を寄せる女性の心情の表現が秀逸すぎてサスペンス物なのに涙を禁じ得ません。もう……ずっと心動かされっぱなしです!

で、ハリウッド版が満を持して第4部「蜘蛛の巣を払う女」を映画化したと!日本では2019年1月公開だそう。



リスベット役はクレア・フォイという女優さんに。

え?第4部???って思いますよね。
そう、第4部はスティーグ・ラーソンではありません、別の人が書いてます。
まぁ、構想はあったみたいですので…それを元に書いてあるみたいですね。
とにかく原作は終盤に連れての疾走感と緊迫した雰囲気が堪らないのですよ〜その感じが4部にも出ているのか?

是非とも映画を観る前に原作も読んでおきたいですね〜!
あと、スウェーデン版の映画のチェックも!観たらまた追記することが沢山出てくるかもしれない……