広く浅く狭く深く

この世はでっかい宝島!

900円の着物を35000円かけて染め替えたよ

といっても染め替えをしたのはもう一年以上前の話なのですが…
タイトルの通りです。ご興味のある方はつづきを読んでってください。

5年くらい前に着物にハマった当初、リーズナブルなアンティーク着物を着こなしているブロガーさん達に憧れてあれこれとそれっぽいものをたくさんポチりました。
ヤフオクやら、シンエイさんなど。

最初はサイズとかもよく分かってないし、なんとか着れるでしょ〜!ってポチポチしてたらまぁ失敗しましたね。
裄が短いとか身幅が大きいとか、着てみると似合わないとか、そもそも着こなし方がわからないとか。

そうして安価で手に入れては処分する事が多かったのですが、ヤフオクで900円で落札した綸子の小紋はサイズもぴったりで、ただ色とか柄が派手すぎて、でも捨てるには惜しいしと悩んでいたのです。


こちらです。黄色オブ黄色じゃないですか?


しっとりした手触りと波のような地紋が好きで、なんとかできんかと思い呉服屋さんへ。

染め替えができるということは知っていたけど、ネットも心許ないし、そわそわしつつ持って行きました。
まさかヤフオクで900円でしたとも言えず
「ばあちゃんの着物です」
とか言いながら見せました。


結構しっかり柄と色が入ってるので薄い色をかけても濁るからガツンと濃い色にしちゃいましょうとか、柄が細かくてよく見てなかったのですが、柄に金彩が入っていたりするのでそれは残りそうとか、内側の端っこの布を京都の染めの職人さんに送って試しに染めてもらいましょう〜とか色々とアドバイス頂いて預けて。

やはり着物のプロに見て貰うと納得安心しますね。


で、1週間後位にサンプルが上がってきて、それでゴーサイン出したら預けて3週間位してから仕上がりました。



これが




こう。いい感じで金彩の冊子が残ってるのと、地紋がよく写ってます。

なんとな〜く光の当たり方で地色の感じがぼわ〜と浮かんでますが、ドボンで染めてもらってどんな帯にも合うお出掛け着になりました!
ドボンと染めてるので、中の胴裏、八掛も同じ色に染まっています。

それがヤダわ、って方は染めたくないところをカバーしたり、解いて染めたり…その分お値段もかかりますが。

捨てるには惜しいし、だからと言って譲る人もいないしそのまま着るのも…と思い切って出して良かったです。

染め替え代は税抜き35000円でした。
納得価格。
呉服屋さんが密に連絡取ってくれたので、相性のいいお店さんの有り難みを感じました。


どなたかの参考になれば!